いいものがたり ~北海道未来応援プロジェクト~
vol.16 北見市 企業組合 北見産学医協働センター「ハマナスフレグランスウォーター」
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前回に引き続き、北見産学医協働センターを取材しました。
道民には親しみのあるハマナスを使ったフレグランスウォーターをご紹介します。
また、北見の魅力についても教えてもらいました。
企業組合 北見産学医協働センター
「ハマナス
フレグランスウォーター」

バラの原種であり、「北海道の花」そして「北見市の花」として指定されているハマナス。主に沿岸地に咲く、この花を使ったフレグランスウォーターです。用途は香水のように身に付けるほか、アロマオイルとしても使えます。収穫量が少ないハマナスから抽出された成分を使っているので、とても希少な商品です。フローラルな香りが印象的な仕上がりとなっています。
貴重な香りを生み出すため試行錯誤

ハマナスの花を使った、フレグランスウォーター。商品開発に携わった金澤勉さんは「ハマナスの花を収穫しに行ったときに感じられる香りを、なんとか再現しようと心掛けています」と話します。ですが、思うようにいかない難しさも感じていたそうです。それはハマナスが、もともと香りの少ない花だという点にあります。

「香りを抽出することは、技術的に難しいんですよ」と有田敏彦代表理事。ハマナスの生花を使い、ある一定の温度帯で香りを抽出するのですが、安定してそれを取るのはとても難しいそうです。製品化するには香りにバラつきがあってはいけません。だからこそ、とても注意深く何度も試行錯誤しながら行なったそうです。

また生花の収穫最盛期は5月~8月末までで、加えて天候条件によっては安定的に収穫ができないこともあるそうです。「自然のものを使う難しさはここにあります」と、有田さんは苦笑いしながら話してくれました。一方で「生産量が少ないからこそ、手に取っていただけた方には希少な香りとして楽しんでいただきたいですね」とも続けてくれました。
食・自然・歴史。見どころ満載の北見エリア

そんなお二人から見た北見市は「海にも山にも近く、食べ物美味しい。また、かつては世界一のハッカ生産量で北海道の産業を支えてきた地域であり、北見市周辺も含めてとても面白い歴史も持っている地域です。文化、自然などたくさんの見どころが詰まっていますよ」と教えてくれました。今年2月に行われた北京オリンピックの女子カーリング競技で、銀メダルを獲得した「ロコ・ソラーレ」も、北見市常呂町を本拠地とするチームです。本当に感動を与えてくれました。自然も文化もスポーツも、たくさんの魅力が詰まった地域ですね。

ハマナスを使った製品としては、お茶や発酵酢のほか、石鹸やマスク用デオドラントが販売されています。もちろん北見特産のハッカを使った製品なども取り扱っていますよ。
今後も北見発のベンチャー企業として、地場産品を使った商品作りと同時に多方面で活躍できる人材育成を、より一層積極的に行なっていくとのことでした。

ハマナスフレグランスウォーター
原材料/ハマナス花(北海道北見産)
内容量/100ml
保存方法/直射日光を避けて冷所で保管
注意事項/飲用不可
価格/3,000円(税別)
●商品問合せ先
企業組合 北見産学医協働センター
https://kitamec.mints.ne.jp/

ノーステック財団は、北海道産業の振興と活力ある地域経済の実現、そして道民生活の向上を目的として、科学・産業技術の振興に関する事業を総合的に推進する財団です。
ご紹介した商品は、ノーステック財団が「ほくでん産業技術振興基金」を活用して、北海道の産業振興につながる地域企業の商品開発を支援して作られた商品です。
※掲載情報は2022年3月18日時点のものです。