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それいけ「ほくでん」探検隊

Vol.17 苫東厚真発電所

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それいけ「ほくでん」探検隊 Vol.17

今回の
探検場所

苫東厚真発電所

苫東厚真発電所

北海道内の電力需要の約半分をまかなう苫東厚真発電所。海外から輸入される石炭(海外炭)を燃料とする火力発電所として、道内の重要な基幹電源としての役割を担っています。
また、きめこまかな環境対策も行われているクリーンな発電所としても運営されていました。

道内の重要な基幹電源として、使命感をもって電気をお届けしています!

苫東厚真発電所 業務燃料課 副長 上原 準之助さん
苫東厚真発電所
業務燃料課
副長
上原 準之助さん

今回はVol.3Vol.4で訪れた苫東厚真発電所に再び訪問です。
前回は発電所敷地内にある「火力技術研修センター」で、発電所内や建築現場・工場などで働く人が安全に作業をし、事故やケガに巻き込まれないように、日ごろから危険に対する感受性向上を目的とした研修ができるという内容をご紹介しましたが、今回は火力発電所内部を探検します。
案内してくれたのは、苫東厚真発電所 業務燃料課の副長・上原 準之助さんです。
まずは、発電所についての概要を丁寧に教えてくれました。

北海道内の電力需要の約半分をまかなっているという石炭火力発電所「苫東厚真発電所」。現在、1号機のほか2号機、4号機、計3基の発電機が稼働しています。1号機が運転開始をしたのが1980(昭和55)年。40年以上も前から、北海道の暮らしに無くてはならない存在として、時代の変化とともに各種設備や機能をアップデートしながら、電力の安定供給において大きな役割を担ってきました。

苫東厚真発電所では、燃料調達の安定性・経済性にすぐれた「海外炭」を使用しています。年間の使用量は3基の発電機合計で延べ400万トンとなります。それぞれの発電機に使用する石炭はオーストラリアやインドネシア、ロシアといった世界各国から石炭輸送船で海上輸送されてきます。
発電所敷地内には1・2号機用の貯炭場、4号機用の貯炭サイロが設けられており、一時貯蔵された後、ベルトコンベアで発電所内へ送られていきます。石炭は種類によって燃えやすかったり、燃えにくかったり性質が異なるそうです。また、燃やした後に出る窒素化合物や硫黄酸化物などの割合も異なるそうです。そのため、燃やす前に、石炭を分析することで、燃焼効率や環境に配慮した割合で複数種の石炭を「ブレンド」してから使用することもあります。
発電機の燃料として使われる時には、「微粉炭機」という設備で、コーヒー豆を挽くイメージで石炭を小麦粉のような粉末にします。そして、その粉末状の石炭を空気と一緒にボイラー内に送り込み燃焼させています。ちなみに、内部の燃焼温度は約1300℃にもなるそうです。

石炭の火力により、ボイラー内で発生した約600℃の蒸気は「蒸気タービン」へ送られます。この蒸気の力でタービンを回転させ電気を発生させるというのが、火力発電の仕組みです。

3基の発電機合計で165万kWの電力を作り出しており、ほくでんが作る電力の約45%が、この苫東厚真発電所で生み出されています。ちなみに、こちらで作られる電気の電圧は約2万ボルトですが、発電所施設内にある変圧器で27万5000ボルトの超高圧に引き上げられ、「苫東厚真線」「南早来線」と呼ばれる2つの送電線で、苫東厚真発電所から約15km離れた場所にある「南早来変電所」を経由し、みなさんのご家庭で使われる電気として送られていくのです。

次回も引き続き「苫東厚真発電所」です。発電所の内部をしっかり探検してきました。Vol.18をお楽しみに。

※掲載情報は2022年1月28日時点のものです。

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