vol.39 かま栄 工場直営店

道内有数の観光地、小樽。中心部には5つの商店街があり、体験に見学、食べ歩きにお買い物と、まち歩きの楽しみがいっぱい。明治・大正時代の繁栄を象徴する歴史的建造物が生む特有の風情も魅力です。
時代の栄華の後も、市民の力で観光のまちに育て、復興を遂げてきた小樽。
今回は、ガス灯が雪景色を一層ロマンチックに映す、歴史が薫るまち、小樽で老舗めぐり。
ちょっと足を伸ばして留寿都村も訪ねました！

道民なら「小樽、かまぼこ、老舗」とくれば、こちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
明治38年（1905年）創業。百年以上の歴史を誇る「かま栄」。小樽に本店を構え、道内に11店舗の直営店があります。
創業以来こだわり続けているのは、手作り。かま栄で製造する約70種の商品は、ほぼすべて手作業で加工されています。機械を使わないからこそバリエーションに柔軟に対応でき、少量多品種でお客さまを飽きさせない、選ぶ楽しさを提供しています。

丁寧にすりつぶし練り上げられたすり身に、商品ごとの味を加え、職人の手で成形。その後加熱処理され、真空パック後冷蔵保存されます。品質を損なうため、冷凍は一切しません。消費期限が短いので、いつも新鮮な商品が並びます。
店内には、お祝いごとの席やお酒のお供に添えたい、小樽の味覚を散りばめたかまぼこがたくさん！
海味楽（かいみらく）シリーズ 各648円（税込）は、北の海の幸をすり身と一緒に蒸しあげたごちそうかまぼこ。かに、ほたて、えび、さけ、うにの5種類が贅沢に味わえます。
工場直営店限定販売の「チーズかまぼこセット」3,240円（税込）も要チェック！チーズが入った商品5種を集めたセットはギフトに人気です。
かまぼこ商品に限らず、観光客に配慮した北海道土産も展示。休憩スペースもあり、店内で販売するできたて商品のイートインもできますよ！

「かま栄」と言えば、やっぱり揚げかまぼこ。
揚げかまぼこの販売カウンターは、できたての美味しさを求めていつも長蛇の列！
およそ20品目の中で、圧倒的売上1位は、「ひら天」194円（税込）だそう。揚げかまぼこの中では、オーソドックスなプレーンタイプ。噛むと口の中に広がる甘味、プリンとした食感の新鮮なすり身から溢れるジューシー感。具や味付けの個性を加えていないため、かまぼこそのものの旨味が勝負。これが1位というあたり、素材の確かな美味しさの証。かま栄のかまぼこが、100年以上支持される理由がわかります。
あえて付けられた、厚みの違うなだらかな勾配は、厚みによって変わる食感と味わいの違いを一枚で楽しんでもらうため。これも、手作りならではの業ですね。
誕生して60年を迎えるロングセラー「パンロール」216円（税込）は、今やソウルフードとして有名ですが、工場直営店でしか買えない「パンドーム」237円（税込）も購入マスト！サクッと食パン衣の中に、玉ねぎ・ベーコン・チーズが入ったすり身が新感覚。食べた人をトリコにする大ヒット商品です。店舗で揚げたてをぜひ！

店内に設けられた無料の工場見学コーナーでは、手作りの様子がガラス越しに見学できます。
20人ほどの職人が工程に分かれ、熟練の技で、スピーディーにリズム良く、正確にこなされていく作業。
長い人では、この道30年以上を極める匠も。「体が覚えている」といった、成形の様子が小気味良い！
その集中力・テンポ・手さばきに感心しながら、思わず見入ってしまいます。
見学するには、午前中に立ち寄るのがオススメです！

※商品価格は変更になる場合がございます。

※掲載情報は2022年1月19日時点のものです。