いいものがたり ~北海道未来応援プロジェクト~
vol.22 美唄市 雪屋媚山商店「雪博士の大地で生まれたとろけるチーズみたいな…」
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前回に引き続き、美唄市の雪屋媚山商店(ゆきやこびやましょうてん)を取材しました。
雪で貯蔵された美唄産大豆を使った新たな特産品づくり。雪を有効利用したさまざまな挑戦も教えてくれました。
株式会社 雪屋媚山商店
「雪博士の大地で生まれた
とろけるチーズみたいな…」

乳製品を一切使わず、雪の中で貯蔵された美唄産大豆と植物油脂を原料に作られた代替チーズ加工品「雪博士の大地で生まれたとろけるチーズみたいな…」。健康を気遣う方やヴィーガンの方にぴったりで、使いやすいシュレッドタイプになっています。通常のチーズよりも溶けやすいので、ピザ用のチーズとして使うなら仕上げの直前に乗せて使うのがオススメです。加熱せずにそのままサラダに振りかけたり、おにぎりの具に使っても美味しいです。味も見た目もチーズ。一般的なチーズと比べコレステロールが95%もカットされているので、ダイエット中の方でも安心して食べることができます。
消費者目線で愛される商品を目指す

美唄産大豆を使用して作られた代替チーズ加工品「雪博士の大地で生まれたとろけるチーズみたいな…」。商品開発をした雪屋媚山商店の本間弘達社長は「女性やお子さんに好まれるチーズですが、カロリーやアレルギーが気になるという方も多いと聞きました。そんな方々でも安心して食べられ、長く愛してもらえる商品を作りたかったのです」と、経緯を話してくれました。

営業を担当する「雪だるま部長」の小松智史さんは、「商品開発については、農家や美唄市役所の方々が積極的に協力してくださいました。これからはたくさん販売していきたいです」と、説明してくれました。
ちなみに役職の「雪だるま部長」について尋ねると「私の人生で今が一番、体型が雪だるまっぽいからですよ」と、照れくさそうに教えてくれました。

商品の製造は滋賀県の大手食品加工会社で行われています。こちらで美唄産大豆と植物油脂を原料に代替えチーズに加工して製品化されます。ちなみに乳製品ではないため「チーズ」と表記できず、そのため商品名は「チーズみたいな…」となっています。またチーズと異なり融解温度が低く溶けやすいという特徴もあります。加熱せずそのままの風味で味わっていただくのがオススメですが、ピザやグラタンに使う場合は仕上げの直前に乗せるだけで手軽にとろけるチーズを味わえます。

同社は雪を利用した多様な業務に取り組んでいます。食品開発以外に企業からコンピューターサーバーを預かり、雪冷房で冷却するということも行っています。また、その際コンピューターから発せられる排熱を使い、ハウス栽培やうなぎの養殖にも挑戦。「すべては雪のおかげ」だと同社では言います。雪は冬期間に集められ、木材のチップで覆い保管。環境にやさしい自然エネルギーとして「雪」が大活躍していました。
雪のおかげで魅力がたくさん
本間社長に美唄市についてもお伺いしました。
「雪が多いとされる美唄市。雪が多いからこそ、美味しい水が採れ、米、野菜も美味しく育つのです。これからも雪を使った持続可能な取り組みで、地域の活性化につながるよう美唄市に恩返ししていきたい」と話します。また美唄市だけでなく、日本中の降雪地域で「魅力ある雪国づくり」を手掛けたいとも話してくれました。

雪博士の大地で生まれたとろけるチーズみたいな…
内容量/200g
原材料名/食用植物油脂(国内製造)、きな粉(大豆を含む)、食塩、発酵調味液、酵母エキス、デキストリン(加工でん粉)、セルロース、pH調整剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、着色料(カロテン)
賞味期限/製造日から120日
保存方法/要冷蔵(10℃以下)
価格/460円(税込)
●商品問合せ先
雪屋媚山商店
https://www.snowshop-ec.com/

ノーステック財団は、北海道産業の振興と活力ある地域経済の実現、そして道民生活の向上を目的として、科学・産業技術の振興に関する事業を総合的に推進する財団です。
ご紹介した商品は、ノーステック財団が「ほくでん産業技術振興基金」を活用して、北海道の産業振興につながる地域企業の商品開発を支援して作られた商品です。
※掲載情報は2022年6月17日時点のものです。