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みんなの声で!しあわせ北海道生活 vol.82

運動と身体 その2「清水宏保さんインタビュー 後編」

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みんなの声で!しあわせ北海道生活 vol.82

前回に引き続き、スピードスケート元日本代表で金メダリストの清水宏保さんのインタビュー 後編をお届けします。
エネモール会員のみなさんのアンケート結果をもとに、運動についてお伺いしました。


アンケートにお答えいただいたエネモール会員さま3,470名の性別・年代・居住地
アンケートにお答えいただいたエネモール会員さまの性別のグラフ
アンケートにお答えいただいたエネモール会員さまの年代のグラフ
アンケートにお答えいただいたエネモール会員さまの居住地のグラフ

エネモール会員さまアンケート結果

普段運動をしていますか?のアンケート結果(全体)のグラフ
普段運動をしていますか?のアンケート結果(男性)のグラフ
普段運動をしていますか?のアンケート結果(女性)のグラフ
冬の間も運動していますか?のアンケート結果のグラフ

Q:エネモール会員のみなさんのアンケート結果をご覧いただきましたが、「普段運動していますか?」の問いの「はい 38%、いいえ 62%」という結果を見てどのように感じますか?

少ないと思います。北海道の方にももっと運動に興味を持ってもらいたいと思います。

「ロコモ(ロコモティブシンドローム/運動器症候群)」「メタボ(メタボリックシンドローム/代謝症候群)」ってよく聞きますが、それを防いでいくのは両方とも運動しかないんです。

「ロコモ」の大きな原因のひとつは「骨粗しょう症」です。身体の中でカルシウムは骨から血液、血管の中に流れてどんどん奪われていき、骨の中のカルシウムが少なくなってしまうと骨粗しょう症になってしまうんです。それを防ぐにはもちろん栄養を摂ることが必要ですが、同時に骨振動を与えることも大事です。骨振動っていうのは運動なんですね。栄養を摂って運動していくことが大切なんです。

「メタボ」になってしまって1番危険なのは「動脈硬化」を起こす危険が極めて高いということです。血管の中が狭くなって詰まっていき、いろいろな病気を発症します。その中でも怖いのが「糖尿病」です。人間には37億の細胞があると言われていますが、糖尿病になるとその細胞に対する免疫力が、一気に低下していくんですよ。そして、いろいろな病気が併発していきます。食事療法もとても重要ですが、運動していくことと合わせてやっていくことが必要になります。

清水宏保さんの写真

動脈硬化は何歳くらいから始まっているかというと、実は10代から動脈硬化は始まっているんです。上半身と下半身では下半身の動脈の方が動脈硬化になりやすいんですが、下半身に対してみなさんどれだけ運動しているかというと、あまり運動していない方がほとんどだと思います。歩いているから大丈夫、走ってるから大丈夫と思いがちですが、果たしてそれがどれぐらいの距離歩いたり、走ったりしているのか?どれぐらいの強度の運動なのか?というところにしっかり目を向けていくことが必要です。特に北海道の場合は、冬は走ったり、歩いたりするのが難しいので。

Q:北海道の方に冬の間のオススメの運動はありますか?

これだけウィンタースポーツの環境があるのでスキーやスケートに行くのが良いですが、オススメはスポーツジムです。除雪が運動と言う方もいらっしゃいますが、急に除雪をすると急な筋力トレーニングになってしまって、腰を痛めやすいので注意してください。

Q:運動しない?できない?と言う方に理由を聞いてみたところ、

運動できないと困っている男女のイメージ
  • 気持ちはあるが、天気に左右されてしまう
  • 運動はしたいが近くに施設がない
  • 一人ではなかなか続かない
  • きっかけがない
  • しなければならないと思うがなんとなくできない

と、気持ち的に「やらなければ」と思っていてもなかなか行動に移せないと言う方も結構いらっしゃいました。そんな方にオススメの方法はありますか?

僕は経験上、場所を変えないと気持ちが入らないんじゃないのかな、と思うんですよ。
環境を変えて、その場所に行って、やるぞっていう気持ちにさせるのが良いと思います。

家にフィットネスバイク(自転車)やウォーキングマシンがあっても、買って満足してしまいがちですよね。運動する環境と生活する環境を分けたほうが良いと思います。

清水宏保さんの写真

それでも、家以外の場所で運動するのがなかなか難しい方は、筋力トレーニングではチューブを使うのが良いと思います。今はトレーニング専用のチューブが売っていますが、僕は昔、自転車のチューブでトレーニングしていました。あとは、スクワットをやると下半身強化に良いですね。10回を3セットで充分です。5セットできたらもっと良いですね。

家の中でフィットネスバイクやウォーキングマシンをやるなら、最低20分は続けたいですね。
連続でできなかったら10分+10分で分けても良いです。理想は30分(15分+15分)ですね。

大事なのは危機感ですよね。
運動のやり始めは正直つらいです。身体が重いし、僕でも2~3週間空いてトレーニングを再開すると身体動かないですもん(笑) でも、つらさを超えて週に1~2回を3週間くらいやっていくと戻りますよね。戻るというか身体が慣れていきます。やはり継続が大事ということです。

年齢を重ねると、体力や身体の機能はどうしても右肩下がりになります。これはもう逆らえないものなので、少しでもこの曲線をなだらかなものにする努力が必要です。それは何かというと、食事と運動でしかないと思います。

Q:運動をするなら、いつがオススメですか?

朝がオススメです。

運動すると体温が上がるじゃないですか。これからの時期、出勤前に運動して、体温を上げてから外に出る。そうすると筋肉って熱感の持続性があるので1日中脂肪を燃焼することにも繋がりますし、体温を上げるので冷え性の軽減にも繋がります。

無理のないストレッチでも良いですから、続けることから始めてほしいです。

ランニングする男女のイメージ

2週にわたって、清水宏保さんのインタビューを掲載しましたがいかがでしたか?
ご自身の経験から「運動の大切さ」を身を持って感じていらっしゃるので、とても勉強になりました。インタビュー当日、東京から帰ってきたばかりだった清水さんですが、その日の朝もジムで走ってきたそうです。
みなさん、少しずつでも良いので、簡単な運動から始めてみませんか?将来を考えた予防医療も大切ですね。

清水宏保 27 two.seven.inc

http://27complete.jp/


次週は、札幌市内で女性専用の鍼灸院を開いていらっしゃる、鈴木いずみ先生にお話しを伺いました。お楽しみに。

※掲載情報は2020年1月15日時点のものです。

企画:ドーモニ 事務局

「ドーモニ」は株式会社エルアイズが運営する北海道のモニターサイト。
ドーモニに登録すると、飲食店の覆面調査や化粧品の試用モニター、アンケートの回答、グループインタビューの参加者の募集などが届きます。
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