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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー vol.22

第22回 「七飯の旅」<後編>

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 第22回「七飯の旅」<後編>

これまで道内各地を取材してきた北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が、毎月、あなたのまちにスポットをあて、まちの魅力を深ぼりしてご紹介。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出自粛が続いていますが、コラムを読んで旅気分を味わっていただけたら幸いです。
感染拡大が収束した際には、ぜひ現地に足を運んでください!

今月は「七飯」を旅します。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間・定休日の変更等を行なう場合があります。詳細につきましては各施設・店舗までお問い合わせください。


大沼の自然の中で心安らぐ 新感覚のキャンプ場【EYOND VILLAGE (ビヤンドビレッジ)】

さて、大沼公園広場から5分ほど歩きます。

「BEYOND VILLAGE(ビヤンドビレッジ)」は、予約制で通年開いているキャンプ場。今年の1月にオープンしたばかりです。

グランピングもできるのですね。
ベッドもあって、寒い夜に活躍するストーブも。
なんだか気軽にキャンプを体験できそう!

「JR大沼公園駅からも徒歩で10分弱なので、電車で手ぶらで来ても大丈夫ですよ」と話してくれるのは、ここの村長である山口颯一朗さんです。

山口さんは札幌出身。「函館で働いているときに、大沼の自然の素晴らしさに心惹かれ、この土地を日本はもちろん、世界のブランドにしたいと思いました。そこで、“まずはここに住もう”と部屋を探したんですが見つからなくて。困っていたら地元の方に、“キャンプ場は無料で温泉もあるし、暮らせるよ”と言われて、去年のゴールデンウィーク明けから2カ月くらい実践していました(笑)」

キャンプ暮らし当時の写真です。大沼がキラキラ光ってきれいですね!
「朝の景色が一番好きで、毎朝テントから出るたびに感動していました。
イタリア人とキャンプしたり、カヌー職人にカヌーに乗せてもらったり、住んでいるといろいろな出会いもあっておもしろかったです」

そんなキャンプ場暮らしするうちに、住むところも、夢の協力者も見つかったのですって。

「旅人が大沼の自然の中でリラックスできて、一人で来てもほかの旅人と交流が生まれる、名前の通り小さな村のような場所を目指しています」
交流の場として、バーベキューやイベントができるシンボリックなウッドデッキも手作りしたのだそう。

プレオープン時の協力者や宿泊客と行ったキャンプファイヤーの様子です。
「BEYOND VILLAGE」がオープンしたのは真冬の時期。冬の凍てついた大沼、雪の世界で過ごすひとときも好評でした。
四季折々の大沼の魅力に触れられる新感覚のキャンプ場で、この地を気に入り、移住者も増えるかもしれませんね。

入口の看板のすぐそばにある北欧風のコテージは、山口さんの住居兼、民泊の建物。
ゲストルームが2部屋あり、格安で最大5人まで泊まれます。

薪ストーブもあるキッチン・リビングの共有部分。奥が山口さんの居住スペースで、仕切り用のカフェ風の壁やテーブルも手作りしたそう。バックパッカーや一人旅も大歓迎です。

山口さんは、JR大沼公園駅前の古民家のカフェバーとゲストハウス「PUBLIC HOUSE WONDER(パブリックハウス ワンダー)」の企画・運営も手掛けました。
リノベーションした中折れ屋根の建物は、道民には懐かしく、可愛い建物です。

1階はカフェバー。木の温もりある空間で、地元の人や旅人も交流できる場所です。
2階はドミトリースタイルの宿泊施設になっているのです。

カフェでは地元食材を使ったフードやドリンクも楽しめます。
大沼のチーズを使ったピザと地元野菜のサラダのランチセット(内容は季節により変わります)1,400円(税込)~など、大沼の味が楽しめますよ!

BEYOND VILLAGE

住所
亀田郡七飯町字大沼町158
料金
区画サイトは1サイト(1泊)1,700円~
グランピングテント(2~4人1泊)13,000円~
デイキャンプも可
※時期により変動あり、完全予約制。ホームページよりご確認、ご予約ください。
URL
http://beyondvillage.com
お問い合わせ
contact@beyondvillage.com

PUBLIC HOUSE WONDER

住所
亀田郡七飯町字大沼町206-1
電話
0138-86-5895
営業時間
[カフェ] 12:00~15:00
[バー] 18:00~22:00
定休日
不定
料金
ゲストハウス(1泊)3,200円~
URL
http://publichousewonder.com

大沼に秘めた物語と出合える とっておきの雑貨店【selectshop foufou (フフ)】

JR大沼公園駅の一つ手前、JR大沼駅前にある店。

窓に小さく店名が描かれ、庭には緑のカヌーが横たわる雰囲気ある雑貨店「selectshop foufou(フフ)」
前編でご紹介した、大沼を舞台とした谷村志穂さんの小説「大沼ワルツ」ゆかりのお店を訪ねました。

「ガレージを改装したお店なんですよ」とほほ笑む店主の渡邊成子さん。札幌で長年テーブルウェアの輸入会社で働き、その経験とセンスを生かしたセレクトショップを開いたのが2015(平成27)年。「大沼に遊びに来たときに立ち寄れる、暮らしが楽しくなる雑貨が見つかるお店があれば…と思って開きました」

渡邊さんのセンスが感じられるおしゃれな長崎・波佐見焼の器や小物、漁火のライトや七飯のリンゴをイメージした函館在住アーティストのオブジェなど。じっくり見ているとあっという間に時が過ぎますよ。

リネンなど天然素材の服やバスケットもいろいろあり、手ごろな雑貨もそろいます。

なかでもオススメは器類。青森のブナの加工品「BUNACO(ブナコ)」シリーズは、木彫工芸品を制作していた、渡邊さんの亡き父・吉雄さんが旅で見つけた、渡邊家で長年日常使いしていたものだそう。丈夫で美しいフォルムが実感できるオススメのシリーズです。

種類豊富な波佐見焼のなかでも、白山陶器の平茶碗3,300円(税込)が人気です。年に一度、テーブルを埋め尽くすほど揃えるフェアでは、何度も訪れる人もいるほどの人気なのだそう。

もうひとつのオススメは、高品質のエクストラバージンオリーブオイル「ガロ2019-2020(500ml)」3,564円(税込)。すてきなボトルのデザインは毎年変わり、入荷したての新物オイルはブルーのボトルです。毎年楽しみにしている常連さんも多いそう。道内では唯一直接手に取って購入できます。
「ハーブを漬けておいたり、アレンジしてもおいしいですよ」

さて、60代のころの吉雄さんのお写真を見せてもらいました。30年以上前の写真とは思えない、アウトドアスタイルがかっこいい!
渡邊さんはこの大沼を開拓した家系の4代目にあたり、吉雄さんは木彫工芸品の工房と、全国の旅人に愛された「イクサンダー大沼」という伝説のユースホステルを営んでいました。
吉雄さんは、洋書の設計図を日本のサイズに直し、カナディアンカヌーを自ら作って大沼に浮かべ楽しんでいたそうです。「父のカヌーから見せてもらった、朝もやの大沼が忘れられない」と渡邊さん。ホステルの名はカヌーガイドの従弟が受け継いでいるそうです。

この木彫りは吉雄さんの作品。
渡邊さんの家族がモデルの小説「大沼ワルツ」(谷村志穂 著)を読んで店を訪ねてくる人も多く、「お見せすることも増えました」
大沼の三兄弟に、山梨の三姉妹が嫁いでくるという、奇跡のようなホントの話。谷村さんはとても丁寧に取材をして、この小説を描いたそう。
大沼に生きる人々の姿がいきいきと描かれ、爽やかな読後の物語にとても心惹かれますよ。

ちなみにこのカッコイイお店とご自宅は、近所に事務所がある渡邊さんのお兄さんのデザイン。前編に登場した「おおぬまベーカリーぽこ」もお兄さんが手掛けたお店なんですよ。

気付けばもう夕暮れ。お店の明かりも温かく灯りはじめました。
大沼に来たら、また寄りますね。

selectshop foufou

住所
亀田郡七飯町大沼658
電話
0138-67-2059
営業時間
10:00~18:00ごろ
定休日
火・水曜、不定休あり
※早じまいの日もあるのでお問い合わせください。
Facebook
https://www.facebook.com/foufou.oonuma

※秋に白山陶器の平茶碗展を行う予定

※掲載情報は2020年5月25日時点のものです。

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


プレゼント

「selectshop foufou」より、白山陶器の平茶碗(1点)を抽選で8名さまにプレゼント!

※色・柄はおまかせください。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は7月下旬の予定です。

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