ここから本文です。
ここから現在位置です。
現在位置ここまで。

それいけ「ほくでん」探検隊

Vol.7 京極発電所

こちらに掲載されている記事のポイント獲得期限は終了しております。

それいけ「ほくでん」探検隊 Vol.7

今回の
探検場所

京極発電所

京極発電所外観

スケール感満載の人工池と、地下巨大空間内にある発電用施設。
一般には公開されていない道内最大の水力発電所を探検してきましたよ。
水の力を電気に変える取り組み、本当に驚きの連続でした。

道内唯一で最大の純揚水式水力発電所。スケール感に驚いてください!

倶知安水力センター発電課 佐久間 雄大さん
倶知安水力センター
発電課
佐久間 雄大さん
虻田郡京極町にある羊蹄山
虻田郡京極町にある湧き水

今回、探検隊がやって来たのは札幌から車で2時間弱の虻田郡京極町です。蝦夷富士の愛称で親しまれている羊蹄山と、北海道遺産にも認定されている湧き水が有名なまちです。
この、のどかなまちに、ほくでん初の純揚水式水力発電所で道内最大規模となる「京極発電所」があるんですよ。

京極発電所には山間部に標高差がある二つの人工池があります。ひとつは標高910mほどの場所に上部調整池、もうひとつは尻別川支流のペーナイ川と美比内川の合流部に位置する、下部調整池となる京極ダムです。京極ダムの水を上部調整池にくみ上げ、発電用に利用しているのです。

電気は蓄えることが難しいですが、水なら溜めることができますよね。
京極発電所では、溜められた水を繰り返し循環させながら電気を作っています。だから必要な時に、必要な量が使えて、しかもエネルギー切れの心配がない「大きな蓄電池」のような仕組みになっているんですって。
なんだかすごいですよね。

それでは早速、道内最大の水力発電所のヒミツ、探検していきましょう!

倶知安水力センターの発電課 課長・岩越 勇二さん(左)と同発電課の佐久間 雄大さん(右)
京極ダム

案内を担当してくれたのは倶知安水力センターの発電課 課長・岩越 勇二さんと同発電課の佐久間 雄大さんです。
入口のゲートを抜けて、くねくねとした未舗装の道をガタガタと車で揺られること約20分。視界が広がった先に現れたのが直径440m、深さ60mの巨大なすり鉢状の上部調整池です。この中に412万トン、札幌ドーム約3杯分を貯水できるそうですよ。
水は下部調整池の京極ダムから電力需要の少ない時間帯にくみ上げ、電力需要の多い時間帯に京極ダムへと流しているのだとか。
くみ上げる時間帯や水量は調整でき、安定した電力供給ができる仕組みになっています。この水が地中に埋められた総延長810mの水圧鉄管を通り、総落差400mで得たエネルギーをともなって発電所内へ引き込まれていくのです。

上部調整池の入口付近
上部調整池

発電所内へ引き込まれた水の力を受けて水車が回転し、発電機が動いて「電力」となり、みなさんの家庭に供給されていきます。
現在、京極発電所では2台の発電機が稼働しています。将来的には3台の発電機を稼働させるそうで、探検隊が訪れた際には3台目の設置スペースが確保されていましたよ。
発電機1台あたりの最大出力は20万kW。一般家庭の電力使用量に換算すると約7万世帯分をカバーできるんですって!将来的には発電機3台で60万kWの電力供給が可能になるそうです。心強いですよね。
水は汚さず繰り返し使っており、さらにCO2(二酸化炭素)を発生させずに生み出されたクリーンな電力だから環境にも優しいんです。

さて、次回はいよいよ、京極発電所内へ潜入です。地下に作られた巨大な空間には、おどろきの設備が満載でしたよ。次回をお楽しみに。

※掲載情報は2021年8月13日時点のものです。

ポイント獲得はこちら

過去記事一覧へ戻る

ページの先頭へ戻る
本文ここまで。