vol.21 サッポロビア 晩成舘

「食料自給率 約1,100%」を誇り、日本最大の食料基地といわれる十勝エリア。
広々とした雄大な大地、「これぞ、北海道！」といった大自然の広がりに気持ちもゆったり、のびやかになります。
今回は、豊かな農畜産物と好漁場に恵まれた、“旨いもの”が真っ盛り！の十勝エリアをめぐります。

ビール好き×帯広駅、ときたら、こちらに立ち寄らない手はありません。
とにかくビールがうまい店、帯広駅から徒歩10分ほどの繁華街にある「サッポロビア 晩成舘」。
ちょっと懐かしさを感じるような、趣のある店内。世界で唯一のばんえい競馬のまちらしく、お店のいたる所に蹄鉄のデザインが施されています。
開店当初、市内にビアホールがなかったため、十勝開拓の祖「晩成社」にちなんで「晩成舘」と名付けたのだそう。

自慢の生ビールは、サッポロビールを専門に提供。他にも、地酒や十勝ワイン、焼酎など豊富なドリンクメニューを揃えています。
地元客からも、観光客からも「ここのビールが一番！」と称賛される理由は、徹底した衛生・品質管理と、樽ごと冷却して直接サーバーから組み上げる、直出し方式の樽生ビールのため。本業が酒屋とあって品質と鮮度が保たれており、ビールの香りが強くフレッシュ。飲み口がまろやかで飲みやすいので、スイスイと喉を通り、いつもよりペース良く飲めてしまいます。

近年は、宴会や会合といった集まりが難しいものの、全74席を備えた広さは、団体での利用に重宝します。

料理も“旨いもの”がたくさん。地場産食材を中心としたフードメニューは、和・洋あわせて、およそ100種類。
鮮度の高い刺身や馬刺しが美味しいと評判なほか、大胆にカットされた肉や野菜の大串を豪快に焼き上げる、名物「剣焼き」340円～（税込）は迫力の一品です。
また、ニンニク好きにはたまらない人気メニューが、特製の「ガーリックトースト」440円（税込）。見た目もお味も、他とはちょっと違います。ニンニクたっぷりのクリームソースをまとったバケットが、ビールに合う！

そして、晩成舘といえば、ぜひ味わって欲しいのが、こだわりの和牛ステーキ 1,580円～（税込）。
店で取り扱う、池田町の褐毛和牛と本別町の黒毛和牛は、どちらも珍しく希少な品種。特に、本別町上方牧場の黒毛和牛は、飼料にこだわったオリジナルの牛肉で、牛の脂が苦手な人でも美味しく食せる、良質な脂を特徴としています。
和牛特有の脂があっさりとして食べやすいため、黒毛和牛の繊細で柔らかい赤身の肉質と、旨味そのものを存分に堪能。女性や年配の方に大好評のプレミア牛です。

およそ30年、こちらの店を守ってきたご主人も、そろそろ世代交代を考えているそう。
晩成舘での一興である、店主との会話も楽しみに訪ねてみてくださいね。

※掲載情報は2021年9月1日時点のものです。

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