vol.20 BAKELY LABO（ベーカリー・ラボ）

都市でありながら、釧路湿原国立公園と阿寒摩周国立公園、厚岸霧多布昆布森国定公園と、3つの自然公園を有する、世界的にも珍しい地域、釧路地区。手つかずの原始の自然には、貴重な動植物が生息し、湿原や湖が生み出す気候ゆえ、日本一の霧のまちとしても有名です。
今回は、その独自の風土が生む「この地ならでは」が育まれる釧路エリアをめぐります。

釧路市内にある、地元で人気のパン屋さん「BAKERY LABO」。
開店と同時に、待ってました！とばかりに訪れるお客さまの波も、密への対策が施され、入退店の流れがスムーズに誘導されています。
こちらを営むのは、成澤寛之さん・舞奈美さんご夫妻。2006年、奥さまの趣味がきっかけで「パン工房フランボワーズ」をオープン。その後、人気とともに手狭になったため、現在の場所に移転し、「美味しく・楽しく、小麦を使ってパンとお菓子の研究をしたい」と、店名を「BAKERY LABO（研究所）」と名付けました。

近ごろは、一品勝負に特化した専門店が注目される中、ご夫婦が目指すのは、一度の来店では買いきれないほど多彩なアイテムが並ぶ、何度も足を運びたくなるパン屋さん。来る度にワクワクし、いつ来ても買い物が楽しくなる店にしていきたいそうです。
そんなお二人が扱うパンは、なんと80種類！
営業を支えるスタッフさんはいますが、すべてのパンの仕込み・製造を、夫婦二人だけで行っているというから驚きです！営業日は毎日午前2時に起き、月～水の定休日もほぼ仕込みに充てられるのだとか。
定番商品の他に、曜日限定のパンや季節の素材を使った商品などもあり、いつ行っても新鮮な楽しみがあります。
「たくさんの種類で迎え、お客さまの帰り道がスキップになるようなお店にしたい」と、仲睦まじく笑顔で語るお二人に、人気の理由を感じました。

多彩な商品の中で、今回紹介するのは、新商品の「カンパーニュ」と、こだわりの「フレンチトースト」。
金・土・日曜日限定の、道産小麦「春よ恋」の石臼挽き全粒粉を使用した「カンパーニュ」600円(税込)は、小麦の栄養素が丸ごと摂れて、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。パリッとした表面に、深く香ばしい小麦のリッチな香りが楽しめます。
オープンと同時に焼き立てが並ぶ「フレンチトースト」210円（税込）は、失敗したフランスパンをきっかけに生まれたという、店の大人気商品。道産小麦と「べつかい町の牛乳」を使用し、カリッとした焼き上がりと、中をふんわり満たす卵とミルクのジューシーな優しい甘みに、幸せ気分が広がります。
フレンチトーストは、同じく「べつかい町の牛乳」を使ったバターミルクビスケットとの組み合わせで、別海町のふるさと納税返礼品にも選ばれました。差し入れにもオススメですよ！

※掲載情報は2021年8月25日時点のものです。

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