vol.19 おおともチーズ工房

都市でありながら、釧路湿原国立公園と阿寒摩周国立公園、厚岸霧多布昆布森国定公園と、3つの自然公園を有する、世界的にも珍しい地域、釧路地区。手つかずの原始の自然には、貴重な動植物が生息し、湿原や湖が生み出す気候ゆえ、日本一の霧の街としても有名です。
今回は、その独自の風土が生む「この地ならでは」が育まれる釧路エリアをめぐります。

酪農が盛んなまち、浜中町。沿岸には霧多布湿原が広がり、夏でも冷涼・低湿な気候は、暑さに弱い牛にとって、ストレスがかからず、酪農に最適な環境です。
また、浜中町の牛乳は、まちを挙げた安心・安全・一流品質生産への取り組みにより、今や“浜中ブランド”として、大手メーカーや飲食業界から厚い信頼を置かれています。
そんな酪農王国にある「おおともチーズ工房」は、同敷地内にある大友牧場の牛乳を100%使用したチーズ専門店。
「健康なミルクは健康な牛から」の考えのもとに、大友牧場ではエサとなる牧草、その栄養価を決める土壌に目を向け、牛の健康を第一に考えた「生きた土づくり」と、体力増進のための放牧を大切にしています。
ミネラルたっぷりの牧草を食べ、のびのびと元気に過ごした牛の美味しい生乳は、おおともチーズ工房の、徹底した殺菌・加工・保存・運搬管理のもと、多くの方に笑顔と喜びを運ぶ商品へと姿を変えていきます。牛の飼育も、チーズの管理も、365日気の抜けない作業。
「美味しい」には、安心・安全への努力も含まれているのですね。

数ある商品の中でも、人気は「レクタン」（100g）と「カチョカバロ」（180g）。
セミハードタイプの熟成チーズ「レクタン」は、あっさりとした爽やかな酸味が特徴。パンや野菜に合わせやすく、おつまみにも向いています。
巾着袋のような特徴的な形の「カチョカバロ」は、そのままでも食べられますが、特有の美味しさや食感を楽しむなら、スライスしてフライパンで焼く「チーズステーキ」がオススメです。フライパンの熱で表面が焼け、外はカリッと香ばしく、中はトロ～リ、もっちり、一度食べたらやみつきに！また、溶かしてパンやじゃがいもにのせたり、グラタンやオムレツ、春巻きに入れたりしても美味です。
この贅沢チーズを使用した「チーズ工房のピザ」も大人気！どれも食べたい、全6種のこだわりピザは、ランチやお客さまのおもてなしに常備しておくと便利。ギフトにも喜ばれそうです。
他にも、大友牧場の自慢の搾りたて牛乳を使った、とろ～っと濃厚な「ドリンクヨーグルト」も、飲んだら感動間違いなし！
商品は、オンラインショップにて購入できますが、工場に併設された直営店にもぜひ訪れてみてください。
チーズが直営店価格で購入できるほか、ソフトクリームの販売も。愛情たっぷりで育った牛のフレッシュなソフトクリームは、直営店でしか味わえないお楽しみです！

※掲載情報は2021年8月18日時点のものです。