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それいけ「ほくでん」探検隊

Vol.8 京極発電所

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それいけ「ほくでん」探検隊 Vol.8

今回の
探検場所

京極発電所

京極発電所外観

スケール感満載の人工池と、地下巨大空間内にある発電用施設。
一般には公開されていない道内最大の水力発電所を探検してきましたよ。
水の力を電気に変える取り組み、本当に驚きの連続でした。

道内唯一で最大の純揚水式水力発電所。スケール感に驚いてください!

倶知安水力センター発電課 佐久間 雄大さん
倶知安水力センター
発電課
佐久間 雄大さん
地下発電所入口
発電設備について説明する倶知安水力センター発電課 佐久間 雄大さん

今回も前回に引き続き、京極発電所を探検です。

ついに京極発電所内へ潜入です!
発電設備があるのは、上部調整池と下部調整池(京極ダム)との間にある地下空間です。
入口の大きなシャッターが開くと約1.5kmの発電所管理用トンネルが続いています。まるで秘密基地に入っていくようなワクワクした気持ちで、どんどん進んでいきます。この向こう側に何があるのか、気になりますね。

たどり着いた先には高さ45.8m、幅24m、長さ141mという、なんとも巨大な空間が広がっているではないですか。
この広々とした空間の中に、これまた巨大な発電電動機やポンプ水車、そして発電用変圧器などが設置されているんですよ。
息を飲むほどのスケール感に圧倒されてしまいましたが、案内役の佐久間 雄大さんは、そんな探検隊をさらに驚かせるような、詳しい説明を始めてくれました。

1号発電電動機(上部)と1号開閉設備
1号二次励磁装置

発電所内には、電力を安定的に供給できるよう、さまざまな技術が取り入れられた設備が導入されていました。
そのひとつに「可変速揚水発電システム」がというものがあります。
発電機の回転速度を調整でき、水をくみあげる時に使う電力や送電のための電力を、効率良く発生させることができるんですって。簡単に聞こえますが、この仕組み、技術的には難しいものだそうです。

さらに「二次励磁(れいじ)装置」と呼ばれる特殊な機械が設置されているのも特徴のひとつです。
これらの設備によって、質の良い安定した電力を、需要と供給のバランスを保ちながら供給できるというのです。
さらに電流や電圧の変化で影響を受けてしまう周波数も一定にできるのだとか。周波数にばらつきがあると、送電ができなくなってしまったり、工場などの設備の故障につながる場合もあるのだそうです。

電気って、普段は気軽に使っていますが、すごく慎重に作られていることが分かりますよね。

1号発電用変圧器
1号オープンドラフト(吸出管)

とにかくスケールの大きな設備ばかりです。
発電所で作られる電気は電圧が高いためそのままでは送電できません。そこで必要となるのが変圧器ですが、とにかく大きい!こちらは大きすぎて地下に搬入することができなかったため、パーツごとに運び入れ、発電所内で最終的に組み立てられました。北海道初の挑戦だったそうですよ!

ポンプ水車部分は定期メンテナンス時に作業がしやすいよう、部分的に分解可能な作り(オープンドラフト)となっているそうです。
そのほか設備のいたる所で、送電が滞らないよう工夫がされているそうです。

京極発電所の建設工事から携わった岩越 勇二課長は「初めて電力が送電された時は感無量で、熱いものが込み上げてきましたよ」と、照れくさそうに当時を振り返ってくれました。それを聞いていた佐久間さんは「この発電所の仕事は本当にやりがいがあるんです」と、誇らしげに話してくれました。

どんな時でも電力を安定供給できる体制を整え、いろんな意味で驚きが満載だった京極発電所。
周辺の自然と調和して、クリーンなエネルギーを今日も届けてくれています。

※掲載情報は2021年8月27日時点のものです。

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