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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー vol.13

第13回 「札幌の旅」<前編>

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 第13回「札幌の旅」<前編>

これまで道内各地を取材してきた北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が、毎月、あなたのまちにスポットをあて、まちの魅力を深ぼりしてご紹介。
北海道がもっとおもしろくなるマニアックな旅へお誘いします。

今月は「札幌」を旅します。


思わずうふっと笑顔になる卵料理専門のカフェ【Kitchen Oeufs(キッチンうふ)】

さて、今回巡るのは札幌です。
まずは狸小路から近い、ちょっとレトロな雰囲気の大洋ビルの2階に向かいます。

「Kitchen Oeufs(キッチンうふ)」がありました。
「oeufs」はフランス語で「卵」のこと。卵料理専門の週末カフェです。

コンクリート打ちっぱなしの壁に、一点物のアンティーク家具が並ぶ、別世界のようなすてきな空間。昼は窓からの光があふれ、夕暮れは暖かなライトの明かりに包まれ、まるで海外のカフェにいるような気分になります。

店主の中居香織さんです。雑誌やフリーペーパー、テレビ番組へのレシピ提供、料理教室の講師など、管理栄養士や料理研究家として活動しています。

中居さんの家業は、実は札幌市役所の地下食堂を50年以上運営する会社。おじいさんの代から親族で営み創業から70年以上になるそうです。
「子どものころから食いしん坊で、祖父に食に関する進路を勧められました(笑)」

中居さんは管理栄養士としてメニュー開発や広報、料理教室などの仕事を経験し、現在は役員として関わっています。

「経験を積むためにも、自分でカフェをやってみたいと思っていた時、ちょうどこの素敵な物件に出合いました」と、2018(平成30)年11月にオープンしました。

お店の主役は、この当別町産の卵。着色料は使わず、道産原料にこだわる自家配合飼料を食べ、平飼いでのびのび育った鶏たちの卵です。

卵を割ってびっくり。淡い黄色の卵黄です。

中居さんは社会人になった後に、さらに東京の専門学校でフレンチやイタリアンを勉強しました。何度も練習したというフレンチの基礎でもあるオムレツベースの料理は、店の顔的存在。
卵の自然なコシを残すために泡立てすぎず、牛乳少々と、ふんわりするようにホイップした生クリームを少々加え、絶妙な加減で火を入れます。

手作りのトマトソースと合わせた「オムライス」はドリンクとセットで1,400円(税別)。仕上げは挽きたての黒胡椒とパルミジャーノレッジャーノ。香ばしいチキンライスを包んだオムレツは、まろやかでとろけるよう。季節の野菜やサラダも、彩り美しくたっぷりの付け合わせでヘルシーです。
食事はほかにもクロックマダムやパスタ、冬はドリアなど、厳選した卵料理が揃います。

デザートには、ぜひ「プリン ア・ラ・モード」ドリンク付き1,300円(税別)を。
柔らかすぎず固すぎず、なめらかなプリンを、旬の果物や手作りのバニラアイス、ラム酒の香りの生クリームと組み合わせると、さまざまな味わいが楽しめます。

また、「プリンとコーヒーゼリーパフェ」1,000円(税別)もオススメ。ほろ苦いコーヒーゼリーとプリンに手作りパイやオレンジピールがアクセント。ラム酒を利かせたてんさい糖シロップもお好みでどうぞ。
お茶は「キナ」のハーブティー、華やかな香りで後味がすっきりとした「エレガンスグリーン」を。ほかにもスペシャリティコーヒーやおいしい紅茶も選べますよ。

「コーヒー一杯でもぜひどうぞ」と笑顔の中居さんにも癒されます。
身体にやさしい卵料理とスイーツで、リラックスした週末を過ごしてみませんか?

Kitchen Oeufs(キッチンうふ)

住所
札幌市中央区南3条西8丁目7 大洋ビル2F
電話
050-7121-0012
営業日
金・土・日曜・祝日
※変更もありますので、ホームページでご確認ください。
営業時間
11:00~18:00(L.O.17:30)
URL
https://kitchenoeufs.com

※HPからの予約がオススメです。


すすきので楽しむボルドーの郷土菓子とワイン【l'Aquitaine(ラキテーヌ)】

さて、夜も更けてきたところで、もう1軒寄りましょう。

すすきのへやってきました。
話題のスイーツバーがあるそうなので探してみます。

ジョイフル酒肴小路ビルの7階に発見。
シックな雰囲気の「l'Aquitaine(ラキテーヌ)」です。

ここはフランス人のジュリアンさん(右)とトーマさんのお店。
二人ともフランス南西部にあるボルドーの出身です。
でも知り合ったのは札幌の日本語学校でした。

子どものころから柔道を習い、日本に行くのが夢だったというジュリアンさんと、マンガなど日本の文化が大好きというトーマさん。二人の故郷「ボルドー」の特産品であるワインと伝統のお菓子が楽しめるスイーツバーを2019(令和元)年10月に開きました。

パティシエのトーマさんが作る「カヌレ」はボルドーの郷土菓子。「溝のついた」という意味を持ち、独特の形がかわいいですね。

古くからのワイン産地であるボルドーでは、ワイン製造の工程で不純物や澱(おり)を取り除くためにたくさんの卵白を使用していました。そこで余った卵黄を活用する菓子として生まれたのが、カヌレです。

卵黄とバターと牛乳、そして薄力粉と砂糖の生地にラム酒を利かせます。
液状の生地は一晩寝かせ、伝統の銅製の型に入れオーブンで約1時間、しっかり焼きます。

カヌレの種類は4種類。
伝統的なラムが香る「クラシック」、ビターな「チョコレート」、香ばしい「アーモンド」、クリスピーな食感の「スペキュロス」。

香ばしく、もっちりとしながらも歯切れの良い食感がたまりません!そこに手作りアイスクリームをサンドしていただきます。
アイスクリームも4種類から選べますが、オススメは「カヌレアイス」。
クッキー&クリームのようにカヌレを混ぜたバニラアイスなんですよ。

4種類あるソースもお好みでどうぞ。
アイスクリームをサンドしたカヌレは1つ650円(税込)。

ここではスイーツとワインを一緒にいただくのもオススメです。
ボルドー・ソーテルヌ地区の、甘くハチミツのような香りの「シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌ」はグラス1,200円(税込)。

ワイン担当はジュリアンさん。おじいさんは昔ワイナリーを営んでいたそうです。
「大好きなボルドーのワインをもっと知ってもらいたい」と常時40種類ほどを揃えています。

ワインに合うアペリティフ(おつまみ)は、フランス産サラミソーセージ「ソシソンセック」や生ハムの盛り合わせ、チーズの盛り合わせ、オリーブなど。

まろやかな赤ワイン「シャトー・ド・サル 2013」はグラス1,000円(税込)。
このワインは、ボルドー・ポムロル地区で最大級の畑を持つシャトーのもの。ポムロルは、ボルドーで最も小さな地区ですが、高品質のワインを生み出す産地として世界に知られています。「いつ飲んでも安定のおいしさです」とジュリアンさん。いろいろとボルドーワインのオススメをきいてみてくださいね。グラスワインは800円からあります。

ちなみに、ジュリアンさんが手に持っているのはグラスワイン用のデキャンタカップ。グラスワイン1杯でも、空気にほどよく触れさせ、味や香りを際立てて出してくれます。

基本はスイーツバーなので、ワインとスイーツの組み合わせがオススメですが、もちろん、飲めない人でも大丈夫。カヌレのほかにもフランスならではのお菓子と一緒に、ソフトドリンクをどうぞ。
トーマさんが焼いているのは……

フランス生まれの本場の味、クレープです!
アイス2種とキャラメルソースの「クレープスクレ」650円(税込)。生地の隠し味はなんとサッポロビールなんですって。

札幌が大好きで、ずっとここで働きたいと思っている二人。
すすきのの夜のシメにぜひ寄ってみて。
カヌレはテイクアウトもできるので、おみやげにもどうぞ!

l'Aquitaine(ラキテーヌ)

住所
札幌市中央区南6条西3丁目6-31
ジョイフル酒肴小路ビル7F
電話
080-4509-8438
営業時間
19:00~翌3:00
定休日
月曜

※23:00以降は深夜料金でチャージ500円がかかります。

※掲載情報は2020年1月14日時点のものです。

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


プレゼント

Kitchen Oeufs(キッチンうふ)の「プリン ア・ラ・モード(ドリンク付き)」ペアチケット、もしくは、l'Aquitaine(ラキテーヌ)の「カヌレ(アイス付き)とワインセット」ペアチケットを抽選で各5名さま、計10名さまにプレゼント!

※お店は選べません。
※写真はイメージです。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は2月下旬の予定です。

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