ここから本文です。
ここから現在位置です。
現在位置ここまで。

みんなの声で!しあわせ北海道生活 vol.80

北海道産ワイン その3「ワイン造りのプロ!ワイン醸造家に聞いてきました」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得期限は終了しております。

みんなの声で!しあわせ北海道生活 vol.80

余市郡仁木町でぶどうの栽培からワインの醸造までをされている「Viña de oro bodega(ヴィニャ デ オロ ボデガ)」の金田浩明さんにお話をお聞きしました。

金田さんは大学卒業後、地元山口県のワイナリーで栽培、醸造を学び、2009年にワイン造りを目指し北海道へ移住。4年間、余市の「オチガビワイナリー」で学び、その後仁木町旭台地区にてぶどうの栽培を始め、2018年に自家醸造をスタートさせたワイン醸造家です。
元コンサドーレ札幌(現セレッソ大阪)のJリーガー、都倉賢さんのワイナリー「都倉ワイナリー」を支えるパートナーでもあります。

(左)Viña de oro bodega 金田浩明さん、(右)都倉ワイナリー 都倉賢さん
(左)Viña de oro bodega 金田浩明さん
(右)都倉ワイナリー 都倉賢さん

Q:北海道でワイナリーの数が増えてきて、道外から移住されるワイン醸造家の方も多いと耳にしますが、北海道でワインを造る魅力を教えてください。

本州と比べて降水量が少ないため、ぶどうの病原菌の繁殖率が低いことや醸造時期の低温が目立って良いというのが魅力です。醸造時期の低温については、色付きや香りが良くなる低温発酵が推奨されている現在の醸造シーンで欠かせない条件になっているので、昼夜の寒暖差がある北海道はぶどうを栽培し、ワインを造るのに適している土地だと思います。

Q:会員のみなさんのアンケート結果で、お好きなワインとして、自然派(ナチュール)、オーガニックを挙げている方がいました。自然派(ナチュール)、オーガニックとは具体的にどのようなものなのでしょうか?

最近、自然派(ナチュール)、オーガニック、ビオなどよく耳にしますが、それらに明確な規定はなくあいまいな状況です。そもそも、農薬自体、値段が高いものなので、農薬をしっかりまいて、収穫時期まで葉っぱが青々としたきれいな畑である方がお金をかけてしっかり管理している畑なんだなとも思います。

お金をかけずに減農薬でいいぶどうが採れるのであればそれにこしたことはない。けれど栽培はそんなに簡単なものではなく、それではぶどうは思ったように収穫できなくなります。

自然派(ナチュール)にはっきりとした規定がないのというのが前提で、僕なりの基準としては野生酵母でぶどうを発酵させて造ったワインは自然派ワイン(ナチュール)かなと思っています。

畑にたくさんの農薬を法律で決められた時期のギリギリまでまいていたら、酵母は死んでしまいます。そうすると野生酵母でワインを造ることはできません。野生酵母で自然発酵ができるということは、農薬の使用を極力抑えているということだと思います。葉っぱの状態を見て、予防的に農薬を使用しているのであれば自然発酵ができるので、野生酵母で発酵していると聞くと自然な造り方をしているのだな、と僕は思います。

ただ、自然派(ナチュール)に規定はありませんが、JASの規定に基づいて有機申請をし、有機の認定を受けているワイナリーもあります。ドメーヌモンさん(余市町)、ニセコワイナリーさん(ニセコ町)は認定を受けているワイナリーです。

ぶどう栽培の写真
金田さんのぶどう畑
ぶどう畑の写真
金田さんのぶどう畑

Q:金田さんのワイン造りのこだわりについてお聞かせください。

基本的には培養酵母と呼ばれている粉末の酵母はできるだけ使わないようにと思っています。「都倉ワイナリー」のワインもそうしたい、と都倉さんとも話をしているんですよ。

その畑でしか採れない酵母というのがあるので、「仁木の旭台で採れたぶどうで造ったワインはこんな風になるよ」というのを表現できたらいいなと思っています。

金田さんのぶどう畑の写真
金田さんのぶどう畑
金田さんのぶどう栽培の写真
金田さんのぶどう畑

Q:さきほどJリーガーの都倉さんの話が出てきましたが、どういった経緯で都倉さんのパートナーになられたのですか?

以前、僕はプロのサッカー選手を目指していたので、サッカー選手のセカンドキャリアに関わる事業をしたいと公言していたんです。ある時、都倉さんがヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ・ルハン選手が所有するワイナリーで造ったワインを飲んで、「自分も北海道でワイナリーを持ちたい。将来イニエスタのワインに勝てるワインを造りたい」とSNSで発信していたのを聞き、当時コンサドーレに知人の選手がいたので紹介してもらいました。

僕の畑のとなりが都倉さんの畑で、ふだんは僕が管理していますが、お金を出すだけのオーナーであれば僕も協力はしていません。「毎日は無理でもきちんと畑に来て、いろいろなワインも飲んで勉強してもらいたい」という僕の考えに賛同してくれたのでパートナーになりました。実際に札幌から離れた現在も、都度、仁木町に来てワイン造りに尽力しています。

ぶどう畑を背景にお二人の写真

Q:「Viña de oro bodega」と「都倉ワイナリー」では、次はどのようなワインを販売される予定ですか?

「Viña de oro bodega」では、ピノ・ノアールの赤、テンプラニーニョ、レンベルガー、カベルネ・ドルサの混合の赤、ナイアガラのスパークリング、シードル(りんごのお酒)などです。

「都倉ワイナリー」はキャンベル・アーリーとナイアガラのロゼのスパークリングのリリースを予定しています。「都倉ワイナリー」ではこれが初のリリースとなります。

ぶどう畑を背景にお二人の写真

僕の造っているワインの量はまだまだ少なく、醸造技術が特別に優れているわけではないので、おいしいワインを造れるように日々勉強しています。ワインを通じていろいろな人たちとつながって、人間として成長出来たらよいと思っています。

金田さんの作ったスパークリングワインを以前いただいたことがありますが、果実味があるのにスッキリと辛口で、ナイアガラのイメージを良い意味で覆してくれました。今後のリリースが楽しみです。

Viña de oro bodega
(ヴィニャ デ オロ ボデガ)

http://vina-de-oro-bodega.net/
※スパークリングワインが2020年1月末発売予定

都倉ワイナリー

https://www.instagram.com/tokuraken/
(都倉賢さんInstagram)
※ロゼスパークリングが2020年2月発売予定


次回は、「運動と身体」についての特集です。スピードスケート元日本代表で金メダリストの清水宏保さんにお話を伺いました。お楽しみに!

※掲載情報は2019年12月25日時点のものです。

企画:ドーモニ 事務局

「ドーモニ」は株式会社エルアイズが運営する北海道のモニターサイト。
ドーモニに登録すると、飲食店の覆面調査や化粧品の試用モニター、アンケートの回答、グループインタビューの参加者の募集などが届きます。
16才以上の男女のみなさんに無料でご登録いただけます。
登録はこちら → https://www.domoni.jp/

ポイント獲得はこちら

過去記事一覧へ戻る

ページの先頭へ戻る
本文ここまで。