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それいけ「ほくでん」探検隊

Vol.15 石狩湾新港発電所

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それいけ「ほくでん」探検隊 Vol.15

今回の
探検場所

石狩湾新港発電所

石狩湾新港発電所

ほくでん初のLNG(液化天然ガス)を燃料とする火力発電所、石狩湾新港発電所。発電効率に優れた発電方式が採用され、見学者用のプロジェクションマッピングや、国内最大級のLNG貯蔵タンクなど、驚きが詰まっていました。

ほくでん初のLNG火力発電所から、みなさまのご家庭に、ゼンリョクで電気をお届けします!

石狩湾新港発電所敷地内を一望できる屋上
石狩LNG基地

前回、前々回に引き続き、「石狩湾新港発電所」の探検です。
発電所1号機本館4階にある「タービンフロア」で、圧巻のプロジェクションマッピングを見た後は、屋上へと進んできました。こちらは地上から37m、一般的なマンションだと約12~13階相当の高さだそうです。まさに発電所敷地内を一望できます。
発電所敷地内にある建物や設備は、どんなに厳しい自然環境でも安定して電力を送り届けることができるようにと、潮風による「塩害」や風雪による「雪害」などが原因で故障しないように細心の注意が払われ、随所に工夫がされていました。改めて、普段の何気なく使う電気のありがたみを再確認しました。
そして、この石狩湾新港発電所で作られた電力は、約20km離れた「西当別変電所」を経て、札幌圏や道内各地のご家庭の電気として運ばれていくのです。
目線を東側に向けると石狩湾新港の中央水路を挟んだ対岸に、次なる目的地「石狩LNG基地」を望むこともできます。

LNG貯蔵タンク
LNG貯蔵タンク

石狩湾新港発電所から車で十数分の場所に「石狩LNG基地」はあります。
普段は一般見学で案内されていない場所ですが、特別に探検隊が潜入取材してきました。
LNGとは、メタンを主成分とした天然ガスを約-160℃の極低温に冷却・液化した無色・無臭の液体です。気体の天然ガスを長距離運搬しやすくするため、冷やして液体にして、はるばる海外から大型船に乗せられこの基地に運ばれてきます。液化する過程で硫黄や塵などの不純物を取り除くため、燃焼時に硫黄酸化物やばい塵(じん)が発生せず、また、石炭や石油に比べ発電時の二酸化炭素の発生が少ない、優れた環境特性を持つ燃料です。

基地内にある4基のLNG貯蔵タンクのうち、ほくでん石狩湾新港発電所用の貯蔵タンクは2基。高さ約60m、直径約90mの大きさです。貯蔵容量はともに23万kℓ、地上式としては国内最大規模の大きさです。タンク1基で石狩湾新港発電所の1号機が最大出力で約2カ月間運転できる量のLNGを貯蔵しています。

オープンラック式気化器
オープンラック式気化器
石狩湾新港発電所のみなさん

LNG貯蔵タンクは内槽と外槽からなる二重の金属製容器と、その外側のコンクリート製の防液堤(ぼうえきてい)で構成されています。約-160℃のLNGを貯蔵するため、内槽は極低温に強い金属を使用。内槽と外槽の間には保冷剤が充填され、魔法瓶のように温度を一定に保つ構造に。LNGを冷やすための特別な設備を必要としません。
発電所で燃料として使用するには、LNGを液体から気体へと「気化」させる必要があります。そのため海水を利用するオープンラック式や温水を使うサブマージド式といった2種類の「気化器」で熱を加えて気化させています。
気体の状態になった後は、約1.3kmの長さがあるガス導管を通り発電所へ至ります。ガス導管は地下に埋設され、発電所とLNG基地との間にある中央水路の地下もくぐり抜けて供給されていきます。
海外から運ばれ、液体から気体へ変化し、発電機の燃料として利用され、生活に欠かせない電気に変わる。LNGは暮らしに欠かせない燃料となっているのですね。

最後に、石狩湾新港発電所で働く多くの人たちは、みなさん「ゼンリョク」でそれぞれのお仕事に懸命に取り組んでいました。発電所の仕事に誇りをもち、安定した電力供給のため満面の笑顔で働いているのがとても印象的でした。

※掲載情報は2021年12月10日時点のものです。

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